
後援:農林水産省、都道府県
このたび、M.A.C.Orchardは、第54回「日本農業賞(個別経営の部)」におきまして、最高賞である「大賞」を受賞いたしました。全国から94件の応募がある中で、私たちの取り組みを高く評価していただき、このような栄誉ある賞を賜りましたことを、大変光栄に存じます。
当園は、山梨県南アルプス市にて、モモ・ブドウ・カキを栽培する果樹農園を営んでおります。高齢化や後継者不足により耕作が難しくなった農地を引き継ぎながら規模を拡大し、現在では24haの農地を管理するに至りました。地域農業の未来を見据え、果樹経営の新たな可能性を追求し、日々挑戦を重ねております。
今回の受賞にあたり、持続可能で効率的な農業経営の取り組みをご評価いただきました。 省力化栽培を徹底し、労力の分散と平準化を図ることで、より安定した経営基盤の確立を目指してまいりました。また、樹高差を活かした生育管理や、収穫時期を分散させる品種構成、醸造用ブドウの生産による作業の効率化など、限られた資源の中で最大限の成果を生み出す工夫を重ねております。
さらに、6次産業化の一環として、カキの加工品である「あんぽ柿」の製造にも力を入れ、農産物の付加価値向上にも努めております。加えて、環境への配慮や次世代の育成にも積極的に取り組み、草生栽培の推進や、化学肥料・化学農薬の使用削減を実践し、労働環境の整備にも力を入れております。 今後も、新たな担い手の確保・育成を通じて、地域農業の持続可能な発展に貢献できるよう努めてまいります。
このたびの受賞は、私たちの努力だけでなく、地域の皆さまや関係者の皆さまのご支援、ご協力があってこそのものと深く感謝しております。これからも、感謝の気持ちを忘れることなく、地域に根ざした果樹経営のモデルづくりに邁進し、より良い農業の未来のために精進してまいります。


日本農業賞とは?
日本農業賞は、全国農業協同組合中央会(JA全中)、都道府県農協中央会(JA都道府県中央会)と日本放送協会(NHK)の主催により、農業経営や技術の改革と発展に意欲的に取り組んでいる農業者と営農集団を表彰しているものです。農業経営や技術改善に積極的に取り組む農家や団体を表彰し、地域社会の発展にも寄与することを目的としています。
